昔、私にはアスペルガーの恋人がいました。
既にお別れしていますが、時間が経ったいま穏やかに振り返ってみて、「あの時こういうことができていたら何か違っていたのかもしれないな」「あの時こうして良かったな」みたいなことを、少しずつ綴っています。
今回は、アスペルガーの彼氏がパニックになった時にやってよかったことについてまとめました。
今つらいどなたかの参考に、少しでもなれば嬉しく思います。
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アスペルガーの彼のパニック症状
パニックにもいろいろあると思います。
彼の場合は、ネガティブ思考が止まらなくなったり、逆に思考が停止したり、その場にうずくまって動けなくなったり、ひどい時は震えが止まらなくなったり過呼吸気味になったりしていました。
一見普通に見えるASDのつらさや苦しみ、抱えているものは周囲に理解されにくく、そのため「こんなにつらいのに誰にもわかってもらえない」といった怒りに似た感情が、発作のようにあふれ出すことがあるようでした。
相手の目を見て自分は味方だと伝える
そういう時、彼のなかでは「お前も含めて周りは全員敵だ」みたいな感覚になっているようだったので、まず私は必死に自分は味方であることを伝えていました。
少なくとも自分は味方で、そばにいるし話も聴くと、目を見て伝えるようにしていました。
そうすることで、抱えている孤独が若干やわらぐようでした。
目を見て思い出したように、冷静さを取り戻すこともありました。
パニック発作が落ち着くまでそばにいる
これは相手のタイプにもよるかと思いますが、彼の場合はそばにいることが効果的でした。
特に何ができるわけでもないのですが、隣で背中をさすったり、話を聴いたりしているうちに、いつも落ち着きを取り戻していました。
ASDは脳の特性的にも、ネガティブ思考に陥りやすい傾向にあります。
彼の場合は、1人でいるとどんどん落ち込んで、すぐ崖っぷちへと向かってしまっていたので、一緒にいて全く別の見解を示してみるというのが効果的でした。
温かい食べ物でお腹を満たす
彼がパニックになると、私はとりあえず温かい物を出してお腹を満たしてもらっていました。
もともと空腹は人を殺伐とさせがちなので、お腹をいっぱいにするというのは、ASDでなくとも効果があるのではないでしょうか。
私はよく温かいスープを出していました。
温かい物を口にすると、やはりほっとするようです。
本人も「食事を出してもらえるのは助かる」「食べると少し楽になる」と言っていました。
よかったら試してみてください。
おわりに
以上、アスペルガーの恋人がいた頃、彼がパニックになった時にして効果があったことをまとめる回でした。
少しでもしんどさが軽減できる方法が見つかれば幸いです。
読んでくださりありがとうございました。
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